公募情報

2025.10.23

令和8年度 松茂町ふるさと納税事業支援業務に係る公募型プロポーザルの実施について

【URL】

https://www.town.matsushige.tokushima.jp/docs/2025102200019/

【要約】

1 業務名・目的
 松茂町のふるさと納税事業支援業務。寄附額の増収と業務効率化、町内事業者の発展支援、町の魅力発信を目的とする。

2 契約期間・方式
 令和8年4月1日〜令和9年3月31日(単年度契約)。ただし5年程度の継続を前提。
 公募型プロポーザルによる随意契約。

3 参加要件
 寄附受入額1億円以上の自治体で同様業務の受託実績があること(過去5年以内)。
 税滞納・破産手続・暴力団関係がないことなど。共同企業体での参加可(代表企業が実績要件を満たす)。

4 業務範囲
 返礼品提供事業者との契約・連携、撮影・登録・更新、在庫・配送管理、寄附受付、クレーム対応、証明書・ワンストップ処理、ポータル管理、広報・広告提案など。
 ポータルは14サイト+さとふる(代行プラン)利用。返礼品約500品・事業者23社(うち1社は共通返礼品)。
 単独再委託は原則禁止。

5 審査基準(100点満点)
 体制・実績・返礼品方針・寄附者対応・ポータル運用・プロモーション・独自提案(15点)・経費提案(5点)など9項目【10:独自提案15:経費5】。
 とくに独自提案の評価比重が高い。

6 日程
 募集:令和7年10月22日〜10月31日。
 プレゼン審査:令和7年11月7日予定。
 結果通知:同月中旬予定。

【コメント】

1継続契約を前提とした運用設計
 仕様書上では単年度契約ながら「5か年継続を前提」と明記されており、行政的な透明性確保の観点からは、次年度以降も事実上の随意契約が想定される。これにより、初年度の選定結果が長期的に影響する設計。

2標準的な運営業務+独自性重視の傾向
 審査基準で「独自提案(15点)」が最も高配点となっており、単なる運営業務よりも“寄附増収への企画的アプローチ”を求める設計。たとえば、町の特色を活かしたストーリー型返礼品や、EC販路拡張策などが高評価対象と考えられる。

3日程設定の問題点
 募集開始からプレゼン審査までが約2週間(実質9日間)しかなく、提案書作成・体制調整・訪問準備のいずれも極めて短期間で求められている。
 これにより、十分な準備期間が確保できず、形式的な提案に終始する可能性が高い。新規参加事業者にとって参入ハードルが高く、提案内容の質的向上を阻む要因となりうる。

4改善提案ポイント
 著作権やデータの帰属に関する条項が仕様書では不明確(提案書等の著作権は提案者に帰属と記載あるが、制作物の権利関係は曖昧)。

【書面】
令和8年度  松茂町ふるさと納税事業支援業務 プロポーザル実施要領

令和8年度 松茂町ふるさと納税事業支援業務仕様書

令和8年度  松茂町ふるさと納税事業支援業務 審査基準

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