【記事URL】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025071700849&g=eco#goog_rewarded
【要約】
大阪府泉佐野市がふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で進める「えびす鰻」のブランド化事業において、養殖ウナギの許可を巡るトラブルが発生している。養殖には農林水産大臣の許可が必要だが、本来奈良県の養殖場に対して発行された許可証が、泉佐野市での養殖に使われた疑いがあり、関係者が内水面漁業振興法違反の疑いで告発状を提出。業者側は、許可証は譲渡され、再交付や養殖場変更申請も行ったと主張している。水産庁は「事実確認中」としており、泉佐野市は「許可を得たうえで10月以降に出荷する」と説明している。
【コメント】
(1)農林水産分野の許認可の複雑性
① 養殖業を含む農林水産業では、内水面漁業振興法や各種衛生・環境関連法令のもと、事業の場所ごとに細かな許認可手続きが求められます。とりわけ許可証の譲渡や養殖場の変更には明確な手続きが必要であり、その確認と運用には専門的な知識が不可欠です。
(2)制度活用とコンプライアンスの両立
① ふるさと納税型CFは、地域資源を活かした取り組みを推進する有効な手段ですが、事業の進行にあたっては、関係法令の遵守と適正な手続きが前提となります。とくに農林水産分野では、制度活用と法的要件の整合性を丁寧に確認する体制が重要です。
(3)自治体・事業者の情報共有と連携
① 農林水産業に関する許認可は分野横断的であり、内容も多岐にわたるため、自治体・事業者ともに情報共有や技術的助言を受ける仕組みの強化が今後の課題といえます。特に新たな事業形態を伴うプロジェクトでは、事前の確認と継続的な連携が不可欠です。
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