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令和８年度 小布施町 ふるさと応援寄付金事業 審査結果
【URL】
https://www.town.obuse.nagano.jp/docs/188325.html
【要約】
１ 公募概要
（１）目的
① 小布施町ふるさと応援寄附金事業に関する事務業務を、民間事業者のノウハウを活用して効率的・効果的に運営するため、令和８年度に委託先を公募する。
（２）契約期間・委託料
① 契約期間は令和８年４月１日～令和９年３月31日。
② 委託料は寄附額に応じた成果連動方式（４億円以下１％、４～６億円部分３％、６億円超部分５％）。
（３）想定寄附額
① 令和８年度当初予算案ベースで7億5千万円を見込む。
② 過去実績：R3年度7.53億円、R4年度8.31億円、R5年度8.69億円、R6年度7.50億円。
２ 参加資格
（１）基本要件
① 会社更生法や民事再生法の手続申立中でないこと。
② 暴力団等の排除、税の完納、指名停止中でないこと。
③ 法令違反のおそれがないこと。
（２）特記事項
① 長野県内に本社・支社・営業所を有する、または小布施町役場に人材派遣可能であること。
② 過去にふるさと納税事務業務の委託実績があること。
３ 委託業務内容（仕様書より）
（１）返礼品関連
① 返礼品の選定・管理（返礼率25％以下、地場産品基準遵守）。
② 新規返礼品開拓、既存返礼品の磨き直し。
③ 返礼品取扱事業者への支援、品質・在庫管理。
（２）寄附受付・広報
① 主要ポータルサイト（ふるさとチョイス、楽天、ANA、JAL等）での商品登録・更新・在庫調整。
② SEO/レビュー施策、パンフレット作成、特設サイト運営など独自プロモーション。
（３）寄附データ・システム管理
① 「ふるさと納税do」等の管理システムを活用し、寄附者・返礼品データを適切に管理。
② データ移行・保守・職員サポートも委託範囲に含む。
（４）寄附者対応
① 専用電話を設置し、平日9時～17時30分対応。
② 問合せ・クレームの迅速対応、町への報告体制。
（５）その他業務
① 寄附動向分析と月次報告。
② 独自の施策提案、事業効果を高める方法の提示。
４ 評価基準
（１）基本評価
① 事業目的の理解、提案内容の的確性、業務実績を評価。
② 寄附受付体制、寄附者対応、ファン・リピーター獲得施策を重点配点。
（２）返礼品・プロモーション
① 返礼品企画開発（戦略性・実現性）。
② ポータルサイト施策、外部プロモーション（SNS、カタログ等）を評価。
（３）その他
① 見積の適正性、追加的な有益提案の有無も加点対象。
５ スケジュール
（１）募集開始 令和７年８月25日
（２）参加申込 ８月27日～９月11日
（３）企画提案書提出 ９月19日必着
（４）書類審査 ９月26日
（５）プレゼン審査 ９月下旬
（６）結果通知 10月上旬
【コメント】
今回の公募は、仕様書・評価基準ともに非常に詳細で、委託業務の網羅性と実効性確保を強く意識した設計です。特に「自治体独自特設サイトの運営」「レビューキャンペーンの実施」「返礼品磨き直しの具体化」などは、他自治体（例：伊賀市、長岡市）の公募と比較しても先進的であり、寄附者体験向上と地域ブランド戦略を同時に追求している点が際立ちます。
一方で、提案書提出までの期間が約3週間と短く、十分な企画立案や見積精査が難しい可能性があります。さらに、委託料体系は成果連動型で上限率が低く設定されているため、大手事業者にとっては収益性が課題となり、参加のハードルが高まる懸念があります。結果として応募数が限定され、競争性が十分に確保されない可能性があります。
総じて、小布施町は「単なる事務代行」ではなく、制度コンプライアンスと地域振興を両立できる事業者を選定する姿勢を鮮明にしており、過去公募と比較しても一歩踏み込んだ要求水準を設定した事例といえます。
【書面】
令和８年度小布施町ふるさと応援寄附金事業にかかる事務業務委託 公募型プロポーザル実施要領
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